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「バブルの物語」を読んでみた

新版 バブルの物語 ジョン・ケネス・ガルブレイス(著) 鈴木哲太郎(翻訳)

投機は過去何世紀にもわたって幾度となく繰り返されてきた。本書でアメリカの経済学者ガルブレイスは、事例分析によって投機のプロセスが明らかにする。

投機は以下の過程をたどる。

まず、目新しく、人々の注目の的となるようなものが登場し、買い手が殺到する。価格は上昇を続け、人々は熱狂と楽観主義にとらわれ、資産を増やそうとお金をつぎ込む。

しかし、価格上昇圧力となる新たな買い手供給はいつか必ず枯渇する。そのとき投機は頂上に達し、鋭い下落が生じる。皆がパニックになり、売りが売りを呼ぶ。

破局の原因を巡る議論がわきおこる。人々は投機行為と欲に駆られた自分たちのことを棚に上げて、あるときは金融政策を責め、またあるときは経済指標の悪化のせいにする。バブル崩壊の本質的な原因である投機それ自体から目をそらし、別のところに原因を求める態度を、ガルブレイスは逃避主義と呼ぶ。

暴落はときに経済に大打撃をあたえ、停滞状態に陥らせる。にもかかわらず、時間をおいて再度、投機が生じ、人々は前と同じように振る舞う。なぜか?その答えは、忘却である。

「すなわち、実際問題としては、金融上の記憶というものは、せいぜいのところ20年しか続かないと想定すべきだ。」(p.121)

過去は顧みられず、熱狂が繰り返される。

投機からどう身を守ればよいのか?ガルブレイスは、「あまりに明白な楽観ムードがあれば、それはおそらく愚かさの現れだと決めてかかるほどの懐疑主義」(p.154)をすすめる。



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